ミッドナイトファンランドキュメント

土曜日のミッドナイトファンランのことを書きます。
ちょっと長くなります。
22時30分に駒沢公園のいつもエアロビをやっているトレーニングセンター前に集合し皆で陸上競技場に移動しました。
チームは7名で、3名の方とは初対面です(チーム名は「走る技術屋と仲間たち」)。
しかし、同じランナーですから、すぐに打ち解けていろいろ話をしながら着替えたりアップしたりしてスタート時間を待ちました。
開会式では、2008年北京オリンピック男子4x100mリレーの銅メダリストである朝原宣治さんや千葉ちゃんこと千葉真子さん、そのほかたくさんのオリンピックメダリストや出場者がハイテンションでオリンピック東京招致を願いつつ駆けつけてくれていました。
そして、23時50分にいよいよファンランスタート(制限時間は4時間)。
我がチームの作戦は、序盤から中盤にかけては一人トラック5周(2Km)でつないでいって、後半は状況を見ながら一人当たりの周回数を減らしてペースを上げながらフィニッシュ・・・らしい。
えっ、これってファンランじゃなかったでしたっけ・・・?
のんびりムードの私の予想を大きく覆し、第一走者のラン友のTさん(サブスリーランナー)は、最初の5周で既に余裕でキロ4分を軽く切る素晴らしいタイムで第二走者のNさん(今回お誘いいただいたトライアスロン時代からのラン友)にリレー。
そのNさんも同様にキロ4分を切るペースで第三走者の私にリレー。
えっ、まじ?私?どうすんの?
そんなまじ走りの準備が全然できてません〜。
でも、こういうシチュエーションでリレーされた場合、「やっぱ行くしかないっしょ」ってなると思いませんか。
もう後のことは考えないで、いきなりトップギアで行っちゃいました。
キロ3分50ペースでトラック5周して次の方にリレー。
もう無理、一回でち〜ん。
このペースには後の方も驚いておられて、もう皆完全まじモード全開。
7名全員が一順して14Km走った時点で、途中経過を確認しに行ってくれたNさんからは、今5位だとの報告が・・・。
おぉ〜、凄〜い!
これを聞いた瞬間、私の中ではこの後もこのペースでがんばればいい線行くかも〜という期待が40%と、もう既に無理〜という限界感が60%という感覚でした。
チームが7名なので、一回走ってから次のランまでは約50分のインターバルがあります。
しかし、きついペースで走るのは全く好きではないので、そういう時は時間が過ぎるのがとても早く感じてあっという間に2回目が回ってきてしまいました。
順位を知ってしまった以上、ちゃんと走らないと・・・。
そういう雰囲気がチーム内を支配しています。
しかし、出だしから脚の疲労を感じペース上がりません。
もう必死〜。
やはり落ちてキロ3分52秒ペースで走ってリレー。
以前マサさんにお誘いいただき参加した柏の葉リレーマラソンの時を上回るペースです。
もうほんと限界・・・。
たった2回なのに。
まだ半分の2時間も経過していません。
そして、またまたあっという間に3回目。
もうだめ〜という超ネガティブ感覚と、とにかく全力で走ろうという気合がごちゃ混ぜで、フォームを意識してしっかり走るしかありません・・・。
キロ3分50秒ペースで走ってリレー。
疲労感全開で遅そっ〜と思ったのですが、一回目と同じペースだったのがとても不思議でした。
トラックは400mですが、トラック外側でリレーしますし、追い越したりするときに膨らむので、ガーミンで計測すると、5周走ると約80m〜100m位は余計に走っているようです。
いやいや感全開の4回目、あらん限りの力で走ったのですが、ガーミンがあまりの汗だくで全く反応しなくなり計測できず・・・。トホホ〜。
全員が4回走ったところで、残り時間を見て一人当たりの周回数を3周に減らしてペースを維持する作戦に移行。
苦しいのは変わらないのですが、3周でいいと思うととても精神的にほっとします。
しかし、5回目に走った3周は完全に脚にきていて、ふくらはぎがプルプル震えてました。
なんとかキロ3分52ペースでリレー(本当は3周に減ったのですからもっとペース上がらないといけないのですが無理〜)。
この時点で我がチームは6位に後退。
7位にはあの有名なクラブチーム「M○☆STAR」がつけていることを確認。
しかも差はわずか1周。

途中経過(6位に後退時)


これを知ってしまったら、負けるわけにはいかないと内心一人で奮起。
終了時間が迫ってきて、最後は一人一周(400m)でつないでいってラストスパート。
1周でいいと思うと更に気分的に楽〜。
最後の1周はチームの皆激走(他のチームも凄い速い)で、私もたった400mではありましたがキロ換算で何とか3分20秒ペースで・・・。
終了3分前から電光掲示板でカウントダウンが始まり、3時50分に終了〜。
走った距離としてはたった9Kmちょっとでしたが、とっても内容が濃く、超しんどく、ハーフマラソンを全力で走った後以上のような感覚でした。
途中で何度もペース落としてもいいじゃんと思いましたが、トラックで周回ごとにチームの皆さんも見てくれていますし、やっぱ手を抜いちゃいかんでしょうと・・・。
終結果の参加83チーム中総合6位は全員のあきらめない走りで成し得たのだと思うと、とてもうれしかったです。
ファンランという当初の目論見は完全に吹っ飛んじゃいましたが、久々に自分でもまあがんばったよ〜と思えるランでした。
4時間でチームトータルでトラック152周しましたので、1周400mとしてキロ平均のタイムに換算すると3分57秒でカバーしていることになります(実際は前述のとおりもう少し余計に走っているので、もう少し速いペースということに・・・)。
チームメンバーの皆さんがほんと全力で走ってくれていたことは、目の前で見ていてよくわかっていたので、凄い一体感をひしひしと感じてました。
今回、このチームでこの皆さんと走ることができたのはある意味奇跡だったよ〜。
とっても苦しかったですが、とっても楽しかったです。
お誘いいただいたNさん、チームの皆さん、主催者の皆さん、サポートの皆さん(特にリレーゾーンでずっと無言でサポート・フォローをして見守っていただいていた方々の姿がとても印象的でした)に心から御礼を申し上げたいと思います。
ありがとうございました。
終了後、5時からのオリンピック招致国決定を見ようとチーム全員で体育館に移動。
ステージにはオリンピアンやしょこたんも残ってくれていて、その時を待つことに。
そして、IOCのロゲ会長が、手にした運命の封筒を開けて、「TOKYO」というコールを聞いた瞬間、体育館内が歓喜に包まれました。
その瞬間を今一緒にがんばって走ったチームの皆さんと、そして、それを願うすべての人と迎えることができたのは実に貴重な経験で、とってもとってもハッピーでうれしかったな〜。
この日のことは多分一生忘れることはないと思います。
そんなミッドナイトファンランの夜でした。
体育館内は撮影が禁止されていてランの写真もなく臨場感が伝わらなくてすみません。

招致決定が決まった後体育館外(明るくなってた)



外国メディアにインタビューを受ける面々


9/9のラン レスト
9/7のファンランリレーの内訳
駒沢競技場トラックトータル 9.60Km
1回目(400m×5周) 2.08Km
 7分59秒(3分50秒/Km)
 349 354 016(316) 
2回目(400m×5周) 2.07Km
 8分00秒(3分52秒/Km)
 350 355 014(336)
3回目(400m×5周) 2.11Km
 8分04秒(3分50秒/Km)
350 354 020(314)
4回目 (400m×5周)
計測できず
5回目(400m×3周) 1.27Km
 4分53秒(3分52秒/Km)
349 104(401)
6回目(400m×1周) 0.43Km
1分27秒(3分20秒/Km) 
今月のラン  27.76km
今年のラン 1667.79km